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[ 溶接棒・溶接ワイヤ ]
〔溶接棒の選び方〕

特    性 銘    柄
溶接の
高能率化
グラビティ、オートコン溶接による水平すみ肉の能率化 ZERODE-27,ZERODE-43F,LTB-50,
LTB-50A,LTB-52A,ZERODE-50F,LBF-52A
立向溶接の能率化 LB-26V,ZERODE-6V,LB-52V
高溶着速度による突合せ溶接の能率化 BI-14,TBI-24,LB-52-18,LB-52-28,LBI-52H
タック(仮付け),断続溶接の能率化 TB-43,ZERODE-44,LB-24,LB-52T
裏波溶接による能率化 LB-52U
作業環境
の改善
低ヒュームシリーズ ZERODE-1,ZERODE-33LS,ZERODE-44,
ZERODE-6V,ZERODE-27,ZERODE-43F,
ZERODE-52,ZERODE-50F
クローンロードシリーズ LBM-26,LBM-52,LB-50A
溶接性
の向上
極低水素シリーズ
(拡散性水素量:4〜6ml/100g前後)
LB-47A,LB-50A,LB-52A,LBM-52,
ZERODE-52,ZERODE-6V,LB-52V
極低水素シリーズ
(拡散性水素量:3〜5ml/100g前後)
LB-52UL
疲労強度の向上 LBF-52A
低水素系溶接棒のアークスタート時のブローホール防止 先端加工棒(包装箱にPを表示)


●軟鋼・490N/mu級高張力鋼(被覆アーク溶接)

《B−10》 … 一般構造物全姿勢溶接用




〈用途〉
軟鋼を用いる車両、建築などの一般構造物の溶接。

〈使用特性〉
溶接作業性に重点を置いて設計されており、薄板から20mm程度以下の厚板までの全姿勢突合せ溶接、すみ肉溶接に適用できます。特に下向溶接ではスラグのかぶりが安定しておりスラグの巻込みが生じにくく、安定した光沢のある美しいビードが得られます。また、溶込みは高酸化チタン系やライムチタニヤ系溶接棒に比較すると大きく、薄板溶接でも充分な溶け込みを必要とする継手に適しています。

〈作業の要点〉
@過大電流の使用は、X線性能を低下させるほか、スパッタが増加する、アンダカットが発生する、スラグのかぶりが悪くなるなど作業性劣化の原因となりますので、適性電流範囲を守ってください。
A過度に吸湿しますと、作業性の劣化のほか、ピットが発生することがありますので、70〜100゚Cで30〜60分の乾燥を行なってください。
B長時間の乾燥および高温での乾燥は、見掛け上変質していなくても、溶込みが減少したり、X線性能の低下・棒焼けの原因となりますので避けてください。
C中、厚板の溶接に際しては、適切な予熱・パス間温度を採用してください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.0 2.6 3.2 4.0 4.5 5.0 6.0
棒長(mm) 300 350 350 400 400 400 450
《TB−43》 … 薄・中板用



〈用途〉
軟鋼を用いる車両、軽量鉄骨、建築などの一般構造物の溶接。

〈使用特性〉
薄・中板の溶接に適した全姿勢用ライムチタニヤ系の溶接棒です。ライムチタニヤ系の中でも再アーク性、スラグのはく離性が優れていますので、タック(仮付け)溶接、断続溶接、すみ肉溶接などに適しています。また、被覆剤中に鉄粉を含有し、ビードの伸びも良いので高能率な溶接が出来ます。棒径3.2mm以下では立向下進溶接も可能です。

〈作業の要点〉
@過大電流の使用は、X線性能を低下させるほか、スパッタが増加する、アンダカットが発生する、スラグのかぶりが悪くなるなど作業性劣化の原因となりますので、適正電流範囲を守ってください。
A過度に吸湿しますと、作業性の劣化のほか、ピットが発生することがありますので、70〜100゚Cで30〜60分の乾燥を行なってください。
B長時間の乾燥および高温での乾燥は、見掛け上変質していなくても、溶込みが減少したり、X線性能の低下・棒焼けの原因となりますので避けてください。

〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.0 2.6 3.2 4.0 5.0
棒長(mm) 300 350 350 400 400
《ZERODE−44》 … ヒュームタイプ、薄・中板用



〈用途〉
軟鋼を用いる車両、軽量鉄骨、建築などの一般構造物の溶接。

〈使用特性〉
溶接時に発生するヒューム量を同タイプのTB-43に比べ約30%低減させたライムチタニヤ系溶接棒です。再アーク性は抜群で、ビードの伸びも良く、スラグのはく離性もTB-43に比べ優れていますので、断続溶接、すみ肉溶接、タック(仮付け)溶接などに最適です。被覆の可とう(撓)性が良好ですから曲げて使用でき、棒径3.2mm以下は立向下進溶接も可能です。また、難吸湿タイプですから、通常の保管状態では乾燥を省略できます。

〈作業の要点〉
@過大電流の使用は、X線性能を低下させるほか、スパッタが増加する、アンダカットが発生する、スラグのかぶりが悪くなるなど作業性劣化の原因となりますので、適正電流範囲を守ってください。
A過度に吸湿しますと、作業性の劣化のほか、ピットが発生することがありますので、70〜100゚Cで30〜60分の乾燥を行なってください。
B長時間の乾燥および高温での乾燥は、見掛け上変質していなくても、溶込みが減少したり、X線性能の低下・棒焼けの原因となりますので避けてください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.0 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
棒長(mm) 300 350 350 450 450 450
《B−33》 … 薄板・軽構造物の溶接



〈用途〉
軟鋼を用いる一般機械、車両、軽量鉄骨などの薄板・軽構造物の溶接および化粧盛り。

〈使用特性〉
特に下向および水平すみ肉溶接において良好な作業性を有する高酸化チタン系溶接棒です。
アークは安定し、スパッタが少なくスラグのかぶり・はく離性が良好です。溶込みは浅く、光沢のある美しいビードが得られますので外観を重視する薄板、軽構造物の溶接に適しています。
また太径棒は、化粧盛溶接に最適です。

〈作業の要点〉
@過大電流の使用は、スパッタが増加する、アンダカットが発生する、スラグのかぶりが悪くなるなど作業性劣化の原因となりますので、適正電流範囲を守ってください。
A過度に吸湿しますと、作業性の劣化のほか、ピットが発生することがありますので、70〜100゚Cで30〜60分の乾燥を行なってください。
B長時間の乾燥および高温での乾燥は、見掛け上変質していなくても、溶込みが減少したり、棒焼けの原因となりますので避けてください。


〈製造寸法〉

棒径(mm) 2.0 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
棒長(mm) 300 350 350 400 400 450
《LB−26》 … 重強度部材、厚板用



〈用途〉
軟鋼を用いる造船、建築、橋梁、圧力容器などの溶接。

〈使用特性〉
溶接性および作業性に、能率性も加味して設計された軟鋼用低水素系全姿勢溶接棒です。溶着金属のX線性能、機械的性質および全姿勢での作業性が優れているとともに、被覆剤中に鉄粉を含有していますので溶着速度が速く、溶接能率の向上に効果を発揮します。

〈作業の要点〉
@溶接棒は使用前に300〜350゚Cで30〜60分の乾燥を行なってください。
Aアーク発生点では、ブローホールの発生を防止するために、後戻りスタート運棒法または捨金法を採用してください。
Bアーク長はできるだけ短く保ってください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.0 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0
棒長(mm) 300 350 350 400 450 450 450 450
《LB−52》 … 490N/mu級高張力鋼用



〈用途〉
軟鋼および490N/mu級高張力鋼を使用する造船、橋梁、建築、圧力容器などの溶接。

〈使用特性〉
490N/mu級高張力鋼用として設計されたもっとも代表的な低水素系全姿勢溶接棒です。
溶着金属のX線性能および機械的性質が優れています。また、作業性においては、アークの集中性、スラグのはく離性、ビード外観などが良好です。

〈作業の要点〉
@溶接棒は使用前に300〜350゚Cで30〜60分の乾燥を行なってください。
Aアーク発生点では、ブローホールの発生を防止するために、後戻りスタート運棒法または捨金法を採用してください。
Bアーク長はできるだけ短く保ってください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.6 3.2 4.0 4.5 5.0 6.0
棒長(mm) 350 350 400 400 450 450
《BI−14》 … 重要構造物全姿勢溶接用

〈用途〉
軟鋼を用いる造船、車両、建築などの重要構造物の溶接。

〈使用特性〉
能率性に重点を置いて設計された鉄粉イルミナイト系溶接棒で、被覆剤中に多量の鉄粉を含んでいますので、溶着速度が速く非常に高能率です。作業性は全姿勢で良好で、特にスラグのはく離性、再アーク性が優れています。DC棒マイナスでも使用できます。

〈製造寸法〉
棒径(mm) 3.2 4.0 4.5 5.0 6.0
棒長(mm) 400 450 450 450 450
●軟鋼・490N/mu級高張力鋼(マグ溶接/ソリッドワイヤ)

《MG−50》 … 軟鋼・490N/mu級高張力鋼の高電流溶接用


〈用途〉
鉄骨、橋梁、産業機械、造船、車両などの各種構造物の突合せおよびすみ肉溶接。

〈使用特性〉
Si、Mnの他に適量のTiを含有することで、高電流域でのアークの安定性が優れ、アークの強さ、広がりも良好で確実な溶込みと良好なビード形状が得られます。
このため厚板の突合せ溶接からすみ肉溶接まで高能率で施工できる炭酸ガスアーク溶接ワイヤです。
下向、横向および水平の溶接姿勢に適しています。

〈作業の要点〉
@炭酸ガスは、JIS K 1106(液化炭酸)の3種または溶接用炭酸ガスを使用してください。
AAr+CO2混合ガスを用いる場合、ガス混合比の変動は作業性に大きく影響するため、安定した混合比のガスが供給されるよう管理して下さい。
BAr+CO2混合ガスを用いてスプレーアーク溶接を行なう場合、アーク電圧を下げすぎると激しい短絡音が発生し始めます。このような場合にはブローホールが発生しやすくなりますので注意が必要です。
Cシールドガスの流量は20〜25L/min程度が適当です。
D風のある所ではブローホールが発生することがありますので防風対策を施して溶接してください。
E作業場の状況に応じて換気をして下さい。
Fチップ、ノズルと母材間の距離は、溶接電流250A以下では15mm前後、250Aを超える場合は20〜25mm程度に保ってください。
〈溶接条件とその影響〉
マグ溶接では、溶接条件によってビード外観、溶込み状態が大きく変化するため使用目的に応じて適性な溶接条件を選択してください。

〈製造寸法〉
ワイヤ径(mm) 1.0 1.2 1.4 1.6
《MG−SOFT》 … 軟鋼・490N/mu級高張力鋼の薄板溶接用



〈用途〉
薄板を使用したスチール製ケース、パレット類、パイプ、コンクリート型枠、プレス成形品などの溶接。

〈使用特性〉
低電流域(短絡移行域)でのアークの安定性が良好でスパッタが少なく、滑らかで平坦な、ビード外観・形状が得られ、特に薄板の溶接に適しています。MG-50TやMG-2に比較して溶接金属の強度が低く設計されており軟質であるため、溶接ビードのグラインダ加工、プレス加工、旋盤加工をする場合の加工性に優れた炭酸ガスアーク溶接ワイヤです。
混合ガス(Ar+CO2)を用いればさらに美しいビード外観・形状が得られます。

〈作業の要点〉
※MG−50参照。

〈製造寸法〉

ワイヤ径(mm) 0.6 0.8 0.9 1.2
●軟鋼・490N/mu級高張力鋼(セルフシールドアーク溶接)

《OW−56A》 … 中板の屋外溶接用




〈用途〉
土木(PC杭や鋼管杭)、鉄骨などの各種構造物の突合せおよびすみ肉溶接。

〈使用特性〉
耐気孔性およびビード外観・スラグはく離性などの溶接作業性を重視して設計した交流・直流両用のセルフシールドアーク溶接フラックス入りワイヤで、風速10m/sec程度でも健全な溶接部が得られるため、特に屋外における高い衝撃値を要求しない構造物(板厚22mm以下)に適し、高能率の溶接施工ができます。

〈作業の要点〉
@溶接電源は、交流垂下特性または直流低電圧特性(ワイヤ(+))の電源を利用してください。
Aワイヤ送給性が溶接結果に大きく影響しますので、専用の送給装置を使用すると共に、送給ローラ・コンジットチューブの整備、チップの交換に充分留意してください。
Bワイヤ突出し長さは30〜50mmに保ち、適正なアーク電圧で溶接してください。
C溶接部の水、油、さび、ペイントなどは除去して溶接してください。

〈製造寸法〉

ワイヤ径(mm) 2.4 3.2
●ステンレス鋼(被覆アーク溶接)

《NC−38》



〈用途〉
18%Cr-8%Niステンレス鋼(SUS304など)の溶接

〈使用特性〉
オーステナイト組織に適量のフェライトを含みますので割れ感受性が低く、溶接性が優れています。
溶接のままで耐熱、耐食性および機械的性質に優れた溶着金属が得られます。
※特にNC-38Hは高温用途用として、低フェライト化、低不純物化がはかられており高温での機械的特性に優れています。600゚C程度以上で使用される機器の溶接に最適です。

〈作業の要点〉
@過大な電流を使うと棒やけを起こし、作業性や溶着金属の性能を損なうことがありますので推奨電流範囲内で使用してください。
Aオーステナイト系ステンレス鋼を溶接する場合は、一般に予熱は行なわず、パス間温度も150゚C以下としてください。
Bアーク長はできるだけ短く保ってください。
Cウィービング溶接の場合は、ウィービング幅を棒径の2.5倍以内にとどめてください。
D309タイプ溶接棒で異材溶接する場合、母材希釈が過大になると溶接割れが発生することがありますので、電流を低く抑えるなどの注意が必要です。
E完全オーステナイト組織となる溶接棒は高温割れが発生しやすいので、電流、溶接速度を低く抑えるなどの注意が必要です。
●硬化肉盛(被覆アーク溶接)

《HF−350》

〈用途〉
ブルドーザの上部ローラ、スプロケットなどの肉盛溶接。

〈使用特性〉
金属間磨耗、中衝撃磨耗に良好な性能を示します。機械加工ができ、加工後焼入れが可能です。

〈作業の要点〉
@アーク長はできるだけ短く保ち、アークスタートのブローホール防止のため後戻りスタート運棒法を行なってください。
Aウィービングは棒径の3〜4倍以内としてください。
B溶接棒は使用前に充分に乾燥してください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
●硬化肉盛(被覆アーク溶接)

《HF−350》

〈用途〉
ブルドーザの上部ローラ、スプロケットなどの肉盛溶接。

〈使用特性〉
金属間磨耗、中衝撃磨耗に良好な性能を示します。機械加工ができ、加工後焼入れが可能です。

〈作業の要点〉
@アーク長はできるだけ短く保ち、アークスタートのブローホール防止のため後戻りスタート運棒法を行なってください。
Aウィービングは棒径の3〜4倍以内としてください。
B溶接棒は使用前に充分に乾燥してください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
●硬化肉盛(被覆アーク溶接)

《HF−350》

〈用途〉
ブルドーザの上部ローラ、スプロケットなどの肉盛溶接。

〈使用特性〉
金属間磨耗、中衝撃磨耗に良好な性能を示します。機械加工ができ、加工後焼入れが可能です。

〈作業の要点〉
@アーク長はできるだけ短く保ち、アークスタートのブローホール防止のため後戻りスタート運棒法を行なってください。
Aウィービングは棒径の3〜4倍以内としてください。
B溶接棒は使用前に充分に乾燥してください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
●硬化肉盛(被覆アーク溶接)

《HF−350》

〈用途〉
ブルドーザの上部ローラ、スプロケットなどの肉盛溶接。

〈使用特性〉
金属間磨耗、中衝撃磨耗に良好な性能を示します。機械加工ができ、加工後焼入れが可能です。

〈作業の要点〉
@アーク長はできるだけ短く保ち、アークスタートのブローホール防止のため後戻りスタート運棒法を行なってください。
Aウィービングは棒径の3〜4倍以内としてください。
B溶接棒は使用前に充分に乾燥してください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
●硬化肉盛(被覆アーク溶接)

《HF−350》

〈用途〉
ブルドーザの上部ローラ、スプロケットなどの肉盛溶接。

〈使用特性〉
金属間磨耗、中衝撃磨耗に良好な性能を示します。機械加工ができ、加工後焼入れが可能です。

〈作業の要点〉
@アーク長はできるだけ短く保ち、アークスタートのブローホール防止のため後戻りスタート運棒法を行なってください。
Aウィービングは棒径の3〜4倍以内としてください。
B溶接棒は使用前に充分に乾燥してください。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
《HF−500》

〈用途〉
ブルドーザのアイドラ、トラックリンクなどの肉盛溶接。

〈使用特性〉
溶着金属はマルテンサイト組織を示し、じん性も良好です。重荷重金属間磨耗、軽衝撃磨耗に適します。機械加工は困難です。

〈作業の要点〉
※HF−350参照。


〈製造寸法〉
棒径(mm) 3.2 4.0 5.0 6.0
《HF−600》

〈用途〉
下部ローラ、バケットエッジなどの肉盛溶接。

〈使用特性〉
溶着金属はマルテンサイト組織を示します。軽衝撃磨耗、土砂磨耗に適します。機械加工は困難です。

〈作業の要点〉
※HF−350参照。


〈製造寸法〉

棒径(mm) 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
《HF−800K》

〈用途〉
カッターナイフ、ケーシングなどの肉盛溶接。

〈使用特性〉
炭化物、ほう化物が分散析出した極めて硬いマルテンサイト系溶着金属となり、通常のマルテンサイト系では容易に磨耗してしまうような土砂磨耗に適しています。割れやすく多層肉盛は困難です。溶接のままで、機械加工は困難です。できれば600゚C程度の溶接後熱処理を行なってください。

〈作業の要点〉
※HF−350参照。


〈製造寸法〉

棒径(mm) 3.2 4.0 5.0 6.0
●鋳鉄(被覆アーク溶接)

《CIA−1》

〈用途〉
純Ni心線を用いた黒鉛系被覆の溶接棒で、各種鋳鉄の突合せ溶接、補修溶接に用います。

〈使用特性〉
溶着金属および鋳鉄熱影響部の硬化性は鋳鉄用溶接棒の中でもっとも小さく、溶接部の機械加工性はもっとも良好です。

〈作業の要点〉

@予熱は母材の大きさにより異なりますが、100〜300゚Cをめやすとしてください。
A過熱防止、ひずみの軽減、割れ防止のため、1回のビード長は約50mm以下とし、できるだけストリンガビードで溶接してください。
B溶接時の収縮応力を軽減するためにピーニングが必要です。ビード毎に溶接終了後ただちにハンマーなどでビードの波形がなくなるまで行なってください。
C比較的小さなすり鉢状の開先の溶接は、開先底部から渦巻状に盛りあげます。溶接長が長い場合は割れ防止のため、後退法、飛石法、対称法を適宜用いてください。開先が深い場合はバタリング法が適します。

〈製造寸法〉
棒径(mm) 3.2 4.0 5.0